家の庭にあった『荒れ地』のその後は、
荒れ地は、今や荒れ地ではなくなっている。
雑草モンスターどもを退治した甲斐があり今ではたくさんの実をつける植物が育っているのだ。
キュウリにミニトマトにナスやピーマンにオクラにパプリカ。
夏野菜でてんこ盛り。
どの野菜もすぐに成長するので、ほぼ毎日収穫しないといけない。
特にキュウリはちょっと放っておくとどんどん太くなっていく。そうなると、もはやキュウリではなくウリだ。キュウリ特有のシャキッとした歯ごたえも無くなる。
太く育ってしまったウリはあまり好きではないので食べる気にもなれず廃棄する。
ナスなんかは子供も食べないし食卓にもあまり上がらない。嫁いわくあまり活躍できる時がないそうだ。一応、冷蔵庫には入れておくのだが以前に採ったナスがまだ残っているのでそいつと入れ替えて古いのは捨てる。
この繰り返しだ。
ピーマン!
これこそ皆んな食べない。
栄養満点な緑黄色野菜なので一応は植えておいたのだがこれも減らない。
パプリカ!
畑では大きな実を付けているがその実は緑色をしている!
赤とか黄色になるのではなかったか?
俺はパプリカの苗を買ったはずなのだが全然、色が黄色にならない。
とりあえず様子を見ている。
トマト!
こいつも厄介なほど実を付ける。とても食べきれない。
メロン!
ちょっと植えてみた。
育てるのが難しそうなのであまり期待はしていない。
この様に、不毛だった地は見事に蘇り、
我が家の食卓を彩る野菜達の生産場に生まれ変わっている。