体験記録

好きな事もイヤな事も書いてく。見たまま感じるままに。

夏休み恒例の「朝のラジオ体操」が始まった。

ラジオ体操の会場となる公園までは1km以上あるし朝も早いので歩きはつらい。
だから公園までは自転車で行く。

子供達だけで自転車で行かせるのは心配なので俺も付いて行った。
昨日、俺が会社から帰ると嫁の開口一番が「明日の朝、子供達送ってってよ。ラジオ体操に」だった。
何時から?と嫁に聞くと、「6時15分からだから6時に起きれば間に合うよ」
俺が「え〜っ!」と愚図ると嫁は続けて言った。「みんなお父さんが連れて行くんだよ」
本当かよ?まんまと俺を騙して行かせようとしてるんじゃないの?
とは思ったが、今は嫁も働きに出ているのでこの負荷は俺がおとなしく引き受けることにした。
なんか朝からひと仕事あるようでヤだっが、子供達の為だからがんばることに決めた。

朝が早いから昨日の夜は子供達を早く寝かそうとしたが結局いつもと変わらない時間の就寝だった。
よって、今朝は起きれない子供達が寝ている布団を強引に奪って起こす羽目になった。
なかなか起きようとしないのでしょうがない。
敷き布団を引っぱり取られた子供達は、コロコロと畳の上へと転がされ、ようやく諦めて起きた。
時刻は6時10分。
15分からなので今すぐ出発しないともう間に合わない時間だった!
ラジオ体操なんか5分で終わってしまうので遅刻は許されない。
「早くしろ!もう間に合わないぞ!」と子供達を急かしていると、嫁が言った。
「6時半からだけどね」
え"〜っ!?
昨日15分って言ってたじゃん!
15分に行ければその方がいいよぉー!
と言う嫁。
嫁は、開始時間から15分も早い時間を俺達に教えていたのだ。
朝が苦手な俺達のことをよく分かっていらっしゃる。
それでももう出発していかないと本当に遅刻しまうので子供達を急かす。

すぐに着替えて外に出るように子供達に言ってから、自分は先に外に出て自転車を出してスタンバった。

上の子が先に出て来て「先に行くよ」と言って出発する。
安全運転の監視の為、一緒に行動したかったがやむを得ない。

上の子に1分遅れて娘も出て来た。
「早く行くぞ!」と急かして2人で出発。
娘は先に出発した上の子に追いつくため、出始めから早いスピードで自転車をこぎだした。
自転車は早くて楽な乗り物だと思っていたのだが歳も重ねると自転車を漕ぐのもけっこうキツくなってくるのだ。
娘は俺のことなど気にせずどんどん先に進んで行った。まだ家を出発した直後なのに早くも30メートル近く差が開いていた。
もう追いつけない。
俺はすぐに諦めた。
これでは何の為に一緒に行くのか分からない。と思った。

無事、始まりの5分前に到着。
公園内を見渡すと8割位はお父さんっぽい人で、奥さんっぽい人は2〜3人だった。
昨日の嫁の言う通りだった。

ラジオ体操が終わると、出欠確認と同時にポッキンアイスが子供達に振る舞われた。

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俺が子供の頃はラジオ体操の後にそんなご褒美などなかった。
気の利く時代になったもんだ。

アイスをもらうと、みんな一斉に帰っていく。

またしても俺は子供達において行かれてしまった!

もう明日は子供達だけで行ってもらおう。

体力の差と悪気のない無情を憶えながら子供達の親離れと成長を実感した朝の出来事でした。