体験記録

好きな事もイヤな事も書いてく。見たまま感じるままに。

(ドラクエ風)嫁と二人でお買い物

今朝は空気が澄んでいた。

昨日の夜に吹いていた風が汚れた空気をさらってくれた。いつもは白くかすんで見えない山並みも今日ははっきりと見えている。今日は暑くなりそうだ。そう思いながら見上げた空には薄い雲に透けて青い空が広がっていた。パジャマを着替えて外に出た俺はその心地よい空気の中にいた。


不意に誰かの声が聞こえてきた。ようやく子供達が起きただろうか。寝起きでまだ頭がボーッとしている。再び声が聞こえてきた。どうやら嫁が呼んでいるようだ。何んだろな?とまだ思っていると、また声が聞こえてきた。


掃除機かけてっ!

  「さっそくかい!?」


家に上がると子供達は起きており早速ゲームだ。2人の子供に今日は隣り街までお買い物に行くことを伝えると家で待っているとの返事だった。行こうとしている街はここからだと距離が有り、歩いて行くには辛いため馬車を使って行く。5人まで乗れるこの馬車だが冒険をするパーティーの編成数はなぜか4人までと決められているため5人乗ったことはない。いつもは4人パーティーで行動する俺たちだが今日は2人だけで向かうことにした。宿の1階のカウンターで二人の仲間に一時の別れを告げた。


目的の街までは1時間位だ。その街までは隣接する町の境界線を兼ねている川を超え、草原を進み原住民が住む集落を過ぎれば見えてくる。

注意すべきはこの原住民地帯だろう。奴らは非好意的なので気づかれれば襲われかねない。俺達は村を出て道伝いに進んで行った。この村の周りにも多数のモンスターが棲息しているのだが、脅威となるような猛獣系や暴走系やら〇〇組系のような近所迷惑な奴らは棲息していない。


俺達は川にかかる橋まで来た。橋のほとりで門番をする衛兵に小遣い程度のお金を渡し橋を通過させてもらう。そこからしばらく走ると現れ出した!

人型モンスター、原住民どもだ!。

小悪魔系やら草食系だのいろんな種類がいてどこへ行くのかふらふらしている。なるべく目立たないようにしなければ。俺達は奴らに見つからないように安全運転で進んで行った。


無事に集落を抜けると間も無くその街に到着した。ゲートをくぐり3階の広間に馬車を止めたら動く階段を降りて街へと入った。そこは活気に満ちあふれていて沢山の旅人が訪れていた。俺達はまず2階から探索を開始することにした

街の真ん中の通路の1本外側を歩いていると一緒に来た嫁が街の人に話し掛けだした。

その女性は親切にその物の売り場を教えてくれた。どうやら目当ての物の在りかを聞いていたようだ。反対方向に向かっていた俺達はきびすを返しその売り場へと向かう。


そこは最初に降りてきた動く階段を周り込んだ所にある雑貨屋だった。ここには冒険に役立つどうぐが色々と陳列されていた。

この店には特に用のない俺は何か珍しい物はないかと物色をしていた。すると俺はその物を見つけた!

近くまで来なければ気づかなかったであろう。この店のレジカウンターの後ろに宝箱があったのだ!

俺はそのレジカウンターの後ろに周り込み早速、開けてみた。その中には欲しかった水筒が入っていた!

俺たちは水筒を手に入れた。


雑貨屋を離れ、道伝いに歩いているとたくさんの空きベットが陳列されているお店に着いた。そこには俺達より先に入った数名の旅人がいたがまだ空きはあるようだ。もし帰りが遅くなるようなら今日はここに泊まろう。

宿屋を出た俺たちが次に向かったのは防具屋だ。その店は品揃えが豊富だ。

頭部を保護する兜やら、「すばやさ」を高めてくれるブーツや、のろいから身を守ってくれそうなアクセサリーまで何でも揃いそうだった。

その店には前々から俺が欲しかった「無敵のズボン」も売っていたが特に値下げもしてなかったので買うのはあきらめた。

大体、一周りした俺達は次は1階のフロアーへと降りて行った。

ちょうど階段を降りたところの正面に太い柱が有り、そこにはなんと!

宝の有りかを示す地図が貼り付けられていた!


俺達は「宝の地図」を手に入れた。

すかさず俺達はその地図が示す場所へと向かった。その場所は街の外、裏通りにある空き地を示している。途中で嫁が、「あんた一人で行っといで」と言うので俺は今、一人でそこへと向かっている。

別行動となった嫁は食料品を販売している店の並ぶ方へと歩いて行った。俺は若干ウキウキしながら街の外れへと続くその道を進んで行く。なかなか目的も無くそんな裏通りには行くことはない。もし、この地図を手に入れていなければ俺がその場所に辿り着くことはなかったであろう。

街の外に出るとすぐにそれを発見した。ゲートを出て右手の外壁に一箇所くぼんだ所がありそこには沢山の宝箱が並んでいた。俺はその宝箱を守っているおババに話し掛けた。

スクラッチーを10枚。

俺は2,000ゴールドを支払った。お宝を手に入れた俺は嫁と合流すべく食料コーナーへと入って行った。迷路のようなその場所をキョロキョロしながら歩き周る。だいぶ先に進んでいるようだった。嫁を捜しつつも、甘党である俺はデザートコーナーに寄り道。割安なおいしいケーキを手に取りまた歩くとお菓子コーナーの辺でやっと発見。嫁の持つカゴにはすでに一週間分の食料が詰め込まれていた。俺はそのカゴの中にそっと、おいしいケーキを忍ばせた。大体、一周した俺達はレジカウンターへと行き、買ったものをふくろに詰め込み車へと戻った。


嫁の水筒も買えたことだし俺達は満足してイーオンの街を後にした。